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吾輩はプージローである。ご主人さまは立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の大学院生をしている。いったい何をしたいのだろう。

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モンゴルの風

小旅行に出かけた。モンゴル航空904便関空15:00発ウランバートル行き。暗闇の中から突然ぽっかりとウランバートルの小さな街の明かりが、904便の窓枠の外に見えてきた。少し悲しみを漂わせたイルミネーション。この窓枠の外にどんな生活が広がっているのだろうか。まだ、見ぬモンゴルの大草原に思いをはせる。ウランバートルの空港に降り立ってみると、私の身体に不思議な風がまとわりつくように吹いた。とても乾いた風であった。私は、旅行に出かけた異国の街の空気が好き。いろんな匂いがして、いろんな風が吹いて、そして、いろんな思いがわき上がってくる。喜びと怒り・・・、悲しみと楽しみ・・・。私の思いと私の身体、すべてを異国の風にまかせてみたくなる。「サインバイノ−(こんにちは)」とだれにでもなく声をかけると、自然に「サインバイノ−」と言葉が笑顔でかえってくる。忘れかけていた子供のころの素直な記憶がよみがえってくるような気がする。モンゴルの人々の笑顔はなんとも力強い。ウランバートルから車を走らせること、北北東へ約70キロ。そこはテルレジというなだらかな山々に囲まれ、川が静かに流れる土地。その道すがら、期待していた緑の大草原は、すでに茶褐色へと色を変えていた。モンゴルの冬は早く、10月とはいえ、すでに氷点下の気温。それでも見渡す限り続く草原の偉大さに、遠い昔、この地の支配者として君臨したチンギスハーンの時代を思い起こさせられる。熱い夏の季節にぜひ再びモンゴルを訪れ、今度は緑の大地に吹く風を感じてみたい。モンゴルは、人生の記憶に残る風が吹く。                                                        

このエッセイは1997年に初めてモンゴル・ウランバートルを訪れた時のことを書いたものである。このエッセイは当時いっしょに仕事をしていた日本海新聞のコラムとして掲載されたものを転記した。来週に三度訪れるモンゴルにはどんな風がふいているのだろうか。

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